肩こりの原因は「姿勢の悪さ、運動不足、ストレス」 。放置していたら危ない危険な肩こりはこれ!

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原因と痛みの関係

いわゆる「肩こり」とほば同じ症状を総称して頚肩腕症候群(けいはんわんしょうこうぐん)といいます。

肩こりは日本人の国民病といわれますが、これは畳の上でのうつ向きがちな生活やお辞儀などの文化的背景が姿勢を悪くし、ひいては背骨をゆがめるためです。

肩は体重の約8分の1といわれる腕を左右にぶら下げています。そして、その筋肉は私たちが起きて活動している間中、ずっと緊張を強いられています。さらに、約4キロの頭を支えている首、様々な首の動きに対応して動く背中などの肩の周辺の筋肉は終始、重労働をしているわけです。

そのうえ、アイロン掛けやパソコン相手のデスクワークなどで、ずっと同じ姿勢を強いられれば、肩の周辺の筋肉は緊張しっばなしのため、血液の流れが悪くなり、うっ血を起こします。このうっ血が肩こりの原因です。

一度肩こりが起こると、肩をかばって動かさなくなるため、さらに肩のうっ血はひどくなります。つまり、運動不足も肩こりの原因のーっ。また血行を悪くする冷え、自律神経を乱すストレスや更年期障害引も大きく肩こりと関係しています。

 

こんな時に肩こりがおこり、酷くなる

・運動不足な状態が続く時

運動不足による血行不良は筋肉に老廃物をためます。また、肥満により腕が重くなると肩の負担も増大します。

 

・長時間同じ姿勢でいる時

目に神経を集中し、腕を上げたままの車の運転やデスクワークなどは要注意です。首から背中にかけての筋肉も緊張するので肩がこります。

 

こりを取るリラックス方法

・半身浴

38度のぬるめのお湯で半身浴。この方法なら20~30分ゆっくりお風呂に入っていても疲れにくいので、血行をよくするには最高です。

 

・足浴

洗面器などに40度ぐらいのやや熱めのお湯を入れて足首までつけます。ポットなどにお湯を入れておいて、冷めたら足す、冷めたら足すを繰り返しましょう。目安は大体30分程度。すりおろしたショウガや入浴剤を入れるとより効果的です。


もし、夜も眠れないほどの痛みや何日も痛みやこりが続く場合は、必す医師の診断を受けましよう。中耳炎や虫歯、疲れ目、内臓の病気が原因の場合もあります。

頚肩腕症候群に対する最も効果的な対策は、正しい姿勢で生活することです。歩くときも背筋を伸ばして、ひざのばねを利用して、体がなるべく揺れない歩き方を心がけましょう。

肩こり対策には適度な運動も不可欠です。痛みが治まったら、体操やウェイトトレーニングなどで肩を鍛えましょう。手軽にできるストレッチなどを覚えて、仕事の合間や休み時間などに行うのも賢い方法といえます。

また、肩の冷えもこりの一因になりますから、外出のときは襟元や肩の保温にも気をつけましょう。

 

危険な肩こりって?こんな時は危ないかも!

安静にしていても肩が痛い、痛む肩こりは注意です。普通の肩こりは冷えや長時間のデスクワーク、目の疲れなど思い当たる原因が大体あるものです。

特に痛む場所が漠然としていたり、痛みに強い不快感がある場合は疑ってみましょう。心臓病や肺ガン、横隔膜周辺の内臓の病気でも首や肩に痛みを伴うことがあります。

さらに、 頭痛・しびれ・めまいなどの症状を伴う肩こりは背骨を通る神経が圧迫されていることが多く、変形性頚椎症、神経や血管0出口が狭くなる胸郭出口症のおそれがあります。

安静にしていても肩が痛い、痛む部位や痛み方が一定しない、痛みのほかに息苦しさや吐き気などがある場合は内臓疾患の危険性もあります。内臓や背骨の病気が原因となる肩こりは、簡単に痛みを和らげることはできません。素人判断は危険ですから、病院で医師の診断を受けましょう。

 

肩こりを起こす内臓の病気としては、狭心症や心筋梗塞、胆嚢炎などが挙げられます。心臓の病気の場合発作のときに前胸部とともに肩、肩甲骨、左の腕が激しく痛みがちです。胆嚢炎や胆石の場合も右上腹部の痛みとともに右肩甲骨から肩のあたりが強い痛みに襲われます。

胃や十二指腸の病気の場合は、むしろ背中や腰に痛みが出ます。ただし、腰痛をかばうための前かがみの姿勢が肩こりの原因になることもあります。内臓の病気が肩こりを引き起こすことは、 あまり多くはありませんが、疑わしい場合はやはり早めに受診しましょう。


とにかくおかしいな?と思ったら素人判断をせず病院へいきましょう。危険な事になる前に。